2012年7月6日金曜日

農家アート祭in江戸

浅草という街にぼくは不思議と縁があるようです。

 今「農家アート祭in江戸」というイベントが浅草国際通りにあるたい焼き屋「浪速家」が開催されていて、そこに作家として参加しています。

 この農家アート祭は、大阪ディグミーアウトカフェと滋賀県の若手農家集団コネファとの共同企画のイベントで、アーティストが農家とコミットして作品を作り発表しています。


今回の作家は、近年滋賀県の農村やコネファを撮り続ける写真家のMOTOKOさん、写真家の桑島薫さん、栃木県で農業をしながら写真を撮る田中潔さん、イラストレーターのdannyちゃん、そしてぼくとなっています。


 ぼくは「どじょうおじさん」という絵本を描いてみました。農家の家倉さんから聞いた話を元にして、1匹のどじょうが田んぼの異変に気づき主人公の農家に、以前のような生き物が住める田んぼへと変えて欲しいと願う、、お話しにしました。 この展示は、農業を通して今が見えてくる作品展になっています。作家はあたえられたテーマを鏡にして今の自分をどこかに現し、それが今の世も現してゆくものだと思います。そのなかでぼくが担当するのは「ほぐして、やわらかく見せる」大臣かな、と思っています。ちょいと難しいテーマを、かみくだき、ほぐし、やわらかくしたイメージのもの、、を作りたいと思います。

 命が宿る場所は柔らかく、おおらかで、人の力だけではコントロールできないものでしょう。人の力だけでどうにかしようとすると、だいたいのものがバランスを崩します。そこを自覚しながら、技術と自然とのバランスをどうとっていくのかが問われてきているように感じます。

 さて、今週末7、8日両日、浅草浪速家にて栃木県の野菜、滋賀県のお米などが集まるマルシェが開かれます。そして7日の午後7時から農家の田中さんと家倉さんのトークショー、そして8日は午後4時から編集者の畑中彰宏さんをお呼びして「農と祭」についてのトークショーで、ぼくは司会をさせてもらいます。参加費は1000円ですが、7日はおにぎり、8日はコラボたいやきもついています。是非遊びにいらしてくださいね。