30代の10年間はまさに歌手でした。毎週のようにライブをしていた頃がありました。歌うというよりも叫んでいたようにも思います。ライブ後はもう魂が抜けてしまって倒れるように眠りました。「 おやかたさま!」と絶叫する歌を唄った夜にはなにかに取り憑かれていたのか?でもぼくじゃなく、横にいるいぬんこが金縛りにあっていたこともあります。
犬んこはその頃の歌うぼくをみて、燃やしちゃいけないとこまで燃やしていた、、と話します。ステージでは自分を制御できない、燃やすしか術がありませんでした。でもぼくが好きなシンガーも、とくにライブではやっぱり声の中にさけびを感じる人です。過剰になにかがあふれてくる人です。そういう歌にぼくは励まされてきたのです。
あの頃よりはずいぶんと自分をコントロールできるようにはなりましたが、なんせライブという場ではなにがおこるのか予想できません。ハプニングがおこればたちまち心の中は嵐になります。でも、そういう時にこそ奥に眠っていた何かが立ち上がるのです。
さて、今週末10日の夕市では「 西荻案内音頭 」の初披露となります。だれかに頼まれたわけでなく作りましたが、この度、西荻在住の音楽家が集まってくれて演奏できることになりました。さらに踊り付きです。ここ数年のぼくは音頭を歌うことが多くなりました。それなりに唄えるようになった気もします。音頭ですからみなで輪になって踊れたらいいなあと思います。午後6時より西荻北のチキンライス「ムーハン」前のなかよし小路で歌いますので、みなさん遊びにきてくださいね。
どんなライブになるやら、今から楽しみです。
今日の一枚