2011年11月7日月曜日

ミドルパッセージ

「ミドルパッセージ」という本を読みました。 

今迄の人生の歩み方を再検討し、後半の人生をどう生きてゆくのか?と人生を見つめ直すという通過儀礼のような時間のことをミドルパッセージと言うのです。 

数日前、友人からの電話で知人の女性イラストレーターがお亡くなりになった、、という連絡をいただきました。ほぼ同じ年齢の人の死ですから驚きましたが、昨日、また違う友人からのメールで20代の頃に仲良くしていた同じ年齢の友人がこの夏に亡くなっていたということを聞かされて、さらに驚いたのです。 

友人はバイクが好きでフィギアを自分で作るのが好きで、顔といい体型といいスターウォーズに出てくる森の妖精「イウォーク」に似ているかわいい男でした。優しい性格の持ち主で、からかっても笑いながら遊んでくれました。同郷の香川県の出身で実家はイリコを干している、、とか話していたことを思い出しました。 

友人とは数年会っていませんでしたが、死の知らせを聞いてからはいろんな記憶が蘇ってきます。そしてやはりさびしいのです。この世にはもういない事実がたださびしいと感じます。 

ミドルパッセージの中で後半の人生では「失う」という経験から学ぶべきことがあるのだと書いてあります。「得ること」に夢中だった過去、これからは「失うこと」から得るものがあるのですから、なんと人生は難しいのでしょう。 

今の私にできることは、この通過儀礼をこえ、新たな私に出会うための旅をすることなのだと思います。この旅を「あの人たち」はきっと応援してくれているだろう…そう感じるのです。