2011年8月1日月曜日
2011年7月24日日曜日
おかめ列車
このたびいぬんこが絵本を出すことになりました。「おかめ列車」というタイトルの絵本で8月後半には各地の本屋に置いてもらえるようです。なんせ「いぬんこ」名義での初絵本となりますから、本人も嬉しいやら不安もあるやらと複雑な胸中のようですが、少しだけお手伝いをさせてもらったボクから見れば、おもしろい仕上がりになっていると感じます。
「おかめ列車」というぐらいですから、この物語には「おかめ」の顔をつけた列車が出てくるわけです。実はこの列車、数年前に「犬子動画舍」で制作したアニメーション「楽しや汽車の旅」に登場しているものと同じキャラクターです。アニメーションでも絵本でも、おかめ列車の存在は「この世とあの世をつなぐものであり、異界からの使者」なのです。
多くの物語には「異界からの使者」という存在がさまざまなキャラクターとなって出てきます。人はそういう存在をどこか身近に感じるからこそ、そんな存在を含む物語をこよなく愛しているはずです。
この絵本おかめ列車では小さな子どもたちをある異界へと導いてゆきます。子どもはこの世にやってきて間がないので、異界というかあの世の記憶がまだ遺っているから、異様なものだってすぐに受け入れることができるのでしょう。大人はどうしてもこの世での経験が多過ぎて、異界を素直には受け入れることができないから、芸術という形にしたものでやっと感じることができるのかもしれません。
いぬんこの実家はちょうど線路が近くにあって、窓を開けていると走る電車の音が聞こえます。寝ぼけまなこで電車の音を聞くと、列車に乗っているようにも感じます。あるいはここが駅のホームで自分はベンチに座って次の電車を待っているような錯覚にも襲われます。高校生のいぬんこはこの部屋で電車の音を聞きながら、これから旅へ出る心の用意をしていたのでしょう。
今、ボクはこの部屋でこうして文章を打ちながら、ビーチボーイズの「ペットサウンド」を聴いています。ラストナンバー「キャロラインノー」が終わるとすぐに踏切の音と電車の走る音がします。そして犬が鳴きます。それらすべての音がどこか哀しくも響いてきます。
アニメ「楽しや汽車の旅」のラストはこのアイデアを頂戴しています。異界への旅を終えた男が踏切にボケ〜っと立っています。踏切の音が消え遮断棒が上がってゆくとやっと男は現実の世界へと戻ってこれるのです。異界で見たさまざな景色は夢のようであり、いつかの故郷のようであり、、
あれ?今、同じ音が外から聞こえてきます。
ボクもどこかへ連れていかれるのかなあ?
まだまだ旅をする運命になっているのかなあ?
、、おかめ列車に揺られながら。
ではこの夏、絵本「おかめ列車」をどうぞご覧下さい。
2011年7月5日火曜日
今後の予定です。
七月は、色々なところでいろいろなこと、させてもらいます。
ご興味ありましたら、どこかでお会いできればうれしいです。
10日天満橋 時色 似顔絵切り絵
ギャラリーと貸本の時色さんで開催中の「顔展」の最終日に、似顔絵切り絵で参加させてもらいます。たくさんのアーティストさんが参加されてる展示も面白そうです。
14日尾道 ハライソ ライブ
尾道のミュージシャンケイキさんと 歌ったり切ったりお喋り、させてもらいます。ハライソさんは味のある珈琲と店主さんにホット出来るスポットです。その上にあるyesさんの屋上でハンモックに揺られてると天国にいけます。
16日 長谷川義史さん企画めぢからいぶ OHPショー
情熱大陸にも出演されてた絵本作家 長谷川さんの企画で ガンジー石原さんや新潟の皆さんとのイベントでOHPショーさせてもらいます。
22日玉造 Beyer(ばいえる) 西田俊也さんとトークショー
絵本「あなけもん」でも共作させてもらった 小説家西田俊也さんとのトークショー「ふたりのビッグショー」第二回です。連続11時間も喋り続ける程仲の良いの二人のお話、今回はカレー付です!優しくかわいい店主夫婦とお話しながら、昼寝してしまいそうに落ちつく玉造にあるブックカフェバイエルさんにて。
23日東急ハンズで水彩画教室
ステッドラーさんの画材を使わせてもらって ちょっとしたコツなど教えさせてもらいます。
30日〜西荻ギャルリーノンにて切り絵展
詳細は追って
ご興味ありましたら、どこかでお会いできればうれしいです。
10日天満橋 時色 似顔絵切り絵
ギャラリーと貸本の時色さんで開催中の「顔展」の最終日に、似顔絵切り絵で参加させてもらいます。たくさんのアーティストさんが参加されてる展示も面白そうです。
14日尾道 ハライソ ライブ
尾道のミュージシャンケイキさんと 歌ったり切ったりお喋り、させてもらいます。ハライソさんは味のある珈琲と店主さんにホット出来るスポットです。その上にあるyesさんの屋上でハンモックに揺られてると天国にいけます。
16日 長谷川義史さん企画めぢからいぶ OHPショー
情熱大陸にも出演されてた絵本作家 長谷川さんの企画で ガンジー石原さんや新潟の皆さんとのイベントでOHPショーさせてもらいます。
22日玉造 Beyer(ばいえる) 西田俊也さんとトークショー
絵本「あなけもん」でも共作させてもらった 小説家西田俊也さんとのトークショー「ふたりのビッグショー」第二回です。連続11時間も喋り続ける程仲の良いの二人のお話、今回はカレー付です!優しくかわいい店主夫婦とお話しながら、昼寝してしまいそうに落ちつく玉造にあるブックカフェバイエルさんにて。
23日東急ハンズで水彩画教室
ステッドラーさんの画材を使わせてもらって ちょっとしたコツなど教えさせてもらいます。
30日〜西荻ギャルリーノンにて切り絵展
詳細は追って
2011年6月27日月曜日
2011年6月14日火曜日
2011年6月8日水曜日
新しいくらし
部屋のベランダごしには桜の樹が見えます。今は緑の葉が生い茂り、風に吹かれるとザワザワと音をたてて揺れています。この部屋は風通しが良くソファーでつい昼寝なんぞをしてしまいます。
マンションは築40年と古い物件です。ボクは柱に薄墨を塗ったり、物置に棚を付けたりと、なんとなくDIY的なことにチャレンジしています。ですから苦手だったホームセンターにも通い、たくさんの種類のネジに頭を悩ませています。
今日は障子紙の安売りコーナーにておばあちゃんに紙の貼り方なんか教わったりと、東京に来ても見知らぬ人と話すことが多かったりします。他人と話す内容も大切ですが、「話す」という行為そのものが大切なのだと感じます。
東京の西荻窪に引越してきて今日で1週間がたちました。部屋のダンボールもだいぶ減り、あとは整理してゆけば居心地良い部屋になりそうです。関西からも続けて友達が遊びにきてくれましたし、新しく知り合った人たちはみなとても優しく接してくれます。
ジョギング中、前を3人の若い男が歩いていて、急に思い出したのが27年前のこと。当時17歳のボクは東京に憧れをもち、夏になるとデッサンの夏 期講習を受けるためと理由をつけては、東京で数週間暮らして遊んだことでした。見るものすべてが田舎者のボクには刺激的だったのです。
昨日は渋谷のホテルのラウンジのような場所で人と会っていました。大きな窓の向こうにはビルや看板、そして夕暮れの空が見えました。なぜかその景色が古く感じたのです。44歳になったボクの目や肌は、東京の景色から刺激を感じるよりも、郷愁を感じてしまいます。
夜になって、部屋にはリカちゃんがプレゼントしてくれた風鈴がチリリンと鳴っています。さてこの風がなにをボクらに運んでくれるのでしょう。しばらくは焦らず過ごそうと思っているのです。
マンションは築40年と古い物件です。ボクは柱に薄墨を塗ったり、物置に棚を付けたりと、なんとなくDIY的なことにチャレンジしています。ですから苦手だったホームセンターにも通い、たくさんの種類のネジに頭を悩ませています。
今日は障子紙の安売りコーナーにておばあちゃんに紙の貼り方なんか教わったりと、東京に来ても見知らぬ人と話すことが多かったりします。他人と話す内容も大切ですが、「話す」という行為そのものが大切なのだと感じます。
東京の西荻窪に引越してきて今日で1週間がたちました。部屋のダンボールもだいぶ減り、あとは整理してゆけば居心地良い部屋になりそうです。関西からも続けて友達が遊びにきてくれましたし、新しく知り合った人たちはみなとても優しく接してくれます。
ジョギング中、前を3人の若い男が歩いていて、急に思い出したのが27年前のこと。当時17歳のボクは東京に憧れをもち、夏になるとデッサンの夏 期講習を受けるためと理由をつけては、東京で数週間暮らして遊んだことでした。見るものすべてが田舎者のボクには刺激的だったのです。
昨日は渋谷のホテルのラウンジのような場所で人と会っていました。大きな窓の向こうにはビルや看板、そして夕暮れの空が見えました。なぜかその景色が古く感じたのです。44歳になったボクの目や肌は、東京の景色から刺激を感じるよりも、郷愁を感じてしまいます。
夜になって、部屋にはリカちゃんがプレゼントしてくれた風鈴がチリリンと鳴っています。さてこの風がなにをボクらに運んでくれるのでしょう。しばらくは焦らず過ごそうと思っているのです。
紙切り似顔絵のようす
ゴールデンウィークには各地のイベントで
約二百人切らせていただきました。
今迄で千五百人位は切らせていただいたことになります。
切り絵似顔絵イベントの様子をブログに書いていただいております。
大阪 堺の遊さん http://p.tl/r3gL
瀬戸内海 豊島 島キッチンさん http://ow.ly/4Q2F9 ありがとうございました。
チャンキー松本の紙切り似顔絵 のお問い合わせは以下にお願い致します。
aozoratei☆gmail.com (☆を@に変えてお送り下さい)
2011年5月25日水曜日
あなけもの
月終盤からゴールデンウィークは毎日「切り似顔絵」の仕事が続き、延べ160人のお顔を切らせてもらいました。さすがに右肩に痛みが走り、こりゃ~やばいなあ、、と思いましたが、ある時、不思議と痛みが引いて驚くほど手が勝手に動くというランナーズハイならぬ切り絵ハイになりました。
そんな中、もう一方で「あなけもの」という絵本を制作しておりました。「2人のビッグショー」で共演させてもらっています小説家の「西田俊也さん」に無理矢理お話を考えてもらって、ボクが絵を、そしてデザインを「バイエル」のオーナー梅田くんという3人のコラボレーションとなったのです。
お話の背景となっているのは現在の福島県あたりで、原発事故のために廃墟となって町にのこされたペットたちが、ある穴へと逃げこんだところから話は始ります。
絵本を作るきっかけはいぬんこが「原発のことについてなんらかしらの表現をすることがタブーになりつつあるのはどうしてだろう?」という疑問符からでした。
主人公を猫にしたことは人間だと重過ぎることもありましたが、ここにきてもう一度「キャラクター」についてボクが考え直すことでした。日本人はいたるものに「心」を入れることが得意なようで、キャラクターが生まれやすいのだと思います。ここ数十年ほど「かわいい」「ゆるい」「やさしい」キャラクターが好まれ、たくさんの種類が生まれてきました。
広告からキャラクターが生まれ、商品となって世をにぎわしていましたが、どうもそこも行き過ぎた感があるように思えていました。肝心の商品はおいといても、おまけであるキャタクターがなんだか主となる現状はどこか変に思えます。
イメージを使って人の心を揺さぶるのがボクらの仕事です。ただそのイメージがなにか得体のしれないものに使われ、誰かの気持ちを動かしていることも間違いありません。ボクはもう一度自分の仕事を考えるためにも「あなけもの」というキャラクターを使った絵本を作ってみたかったのです。
ストーリーがキャラを動かし、育ててゆき、見た人が心を入れてくれるもの、、まずはこうして動き出したあなけものたち、、これからまたどうなってゆくのかが楽しみなところですが、まず第1話を手にとって読んでいただきたいと思います。
現在大阪では玉造の「バイエル」と奈良の「カナカナ」におかせてもらっています。東京では今週水曜日から来週の28日まで(23日は休郎)目白のブックギャラリー「ポポタム」で「あなけもん画展」というグループ展のなかで販売させてもらっています。
そして明日、21日土曜日は夜7時よりポポタムにてライブイベントがあります。ボクはいぬんこと「青空太郎」で参加します。他に京都から「ビッケさん」、ブラジル音楽に深く精通しております「ケペル木村さん」のバンドと3組での出演です。是非いらしてくださいね。http:// popotam e.m78.c om/shop /
そんな中、もう一方で「あなけもの」という絵本を制作しておりました。「2人のビッグショー」で共演させてもらっています小説家の「西田俊也さん」に無理矢理お話を考えてもらって、ボクが絵を、そしてデザインを「バイエル」のオーナー梅田くんという3人のコラボレーションとなったのです。
お話の背景となっているのは現在の福島県あたりで、原発事故のために廃墟となって町にのこされたペットたちが、ある穴へと逃げこんだところから話は始ります。
絵本を作るきっかけはいぬんこが「原発のことについてなんらかしらの表現をすることがタブーになりつつあるのはどうしてだろう?」という疑問符からでした。
主人公を猫にしたことは人間だと重過ぎることもありましたが、ここにきてもう一度「キャラクター」についてボクが考え直すことでした。日本人はいたるものに「心」を入れることが得意なようで、キャラクターが生まれやすいのだと思います。ここ数十年ほど「かわいい」「ゆるい」「やさしい」キャラクターが好まれ、たくさんの種類が生まれてきました。
広告からキャラクターが生まれ、商品となって世をにぎわしていましたが、どうもそこも行き過ぎた感があるように思えていました。肝心の商品はおいといても、おまけであるキャタクターがなんだか主となる現状はどこか変に思えます。
イメージを使って人の心を揺さぶるのがボクらの仕事です。ただそのイメージがなにか得体のしれないものに使われ、誰かの気持ちを動かしていることも間違いありません。ボクはもう一度自分の仕事を考えるためにも「あなけもの」というキャラクターを使った絵本を作ってみたかったのです。
ストーリーがキャラを動かし、育ててゆき、見た人が心を入れてくれるもの、、まずはこうして動き出したあなけものたち、、これからまたどうなってゆくのかが楽しみなところですが、まず第1話を手にとって読んでいただきたいと思います。
現在大阪では玉造の「バイエル」と奈良の「カナカナ」におかせてもらっています。東京では今週水曜日から来週の28日まで(23日は休郎)目白のブックギャラリー「ポポタム」で「あなけもん画展」というグループ展のなかで販売させてもらっています。
そして明日、21日土曜日は夜7時よりポポタムにてライブイベントがあります。ボクはいぬんこと「青空太郎」で参加します。他に京都から「ビッケさん」、ブラジル音楽に深く精通しております「ケペル木村さん」のバンドと3組での出演です。是非いらしてくださいね。http://
2011年4月29日金曜日
そう、君ならなんとかできる。
おびえすぎたりせずにしましょう。
想像力を恐怖や不安に使うことをできるだけやめましょう。
今、自分に求められたことに精一杯、力を使いましょう。
今日、経験したことをヒントにして、ひらめきをすぐに行動にうつしましょう。
もうなにもおびえることはないのですから。
気持ちが素直になる時、強くなれるのです。
その素直な心が、素敵なアイデアをキャッチしてくれます。
キャッチしたらすぐに動き、形にしましょう。
迷うことなどなく、夢中になって、、
そうして生まれたふぞろいの果実が、
美しい無限の未来という種を宿した、、私の芸術です。
永井宏さんの歌を聴きながら、うかんできた言葉です。
永井さんの存在がこの世から消えて、やっとボクは永井さんの魂を知ることができたのです。
芸術家の作品がホントに語りだすのは、この世から消えてからかもしれません。
明日は昭和町のお祭りで切り似顔絵してきます。梅田のイーマではボクの切り絵がエスカレータ横のガラスに窓に地下2階から地上4階まで飾っています。小さい作品ですが260点切りました。お近くに来たさいにはどうぞご覧くださいね。
想像力を恐怖や不安に使うことをできるだけやめましょう。
今、自分に求められたことに精一杯、力を使いましょう。
今日、経験したことをヒントにして、ひらめきをすぐに行動にうつしましょう。
もうなにもおびえることはないのですから。
気持ちが素直になる時、強くなれるのです。
その素直な心が、素敵なアイデアをキャッチしてくれます。
キャッチしたらすぐに動き、形にしましょう。
迷うことなどなく、夢中になって、、
そうして生まれたふぞろいの果実が、
美しい無限の未来という種を宿した、、私の芸術です。
永井宏さんの歌を聴きながら、うかんできた言葉です。
永井さんの存在がこの世から消えて、やっとボクは永井さんの魂を知ることができたのです。
芸術家の作品がホントに語りだすのは、この世から消えてからかもしれません。
明日は昭和町のお祭りで切り似顔絵してきます。梅田のイーマではボクの切り絵がエスカレータ横のガラスに窓に地下2階から地上4階まで飾っています。小さい作品ですが260点切りました。お近くに来たさいにはどうぞご覧くださいね。
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